2004年スマトラ沖地震の実話をもとに制作された、フアン・アントニオ・バヨナ監督の家族ドラマ。
旅行でタイを訪れた一家が大津波に襲われる。
"On December 26th, 2004, the deadliest tsunami on record hit the South East Coast of Asia. The lives of countless families all over the world changed forever. This is the true story of one of those families."
自然災害系の映画は数多くあれど、これほどその威力や恐ろしさを映像でリアルに再現した作品は観たことがないかもしれない。特に、津波に飲まれたあと漂流物に体を傷つけられる描写はとても怖かった。
大型セットを作り、実際に人工的な津波を起こして撮影されたのだそう。冒頭の津波&飛行機の轟音に始まり、濁流音や耳鳴り音など、精巧に作り込まれた音響が臨場感を高めていた。エキストラの多くに実際の生存者の方々をキャスティングするなど、リアリティを徹底的に追求している。監督曰く、最大の変更点はボールの色らしい。
津波に押し流されて壊滅した村の画や、瓦礫の中から家族を捜す人々の姿は、3.11の悲劇を想起させる。昨年、石巻の津波伝承館を訪れたときに見聞きしたことと重なった。緊急事態時における、人を想いやる心の重要さを再認識させられる。
三人兄弟の長男を演じたトム・ホランド。童顔なので年齢以上に幼く見える。鑑賞前は脇役かなと思っていたが、実際は主役級に重要なポジションだった。
"Some of those stars have been burnt out for a long, long time. They're dead, but once they were so bright that their light is still travelling through space. We can still see them."
"How can you tell which one is dead and which one is not?"
"No, you can't, it's impossible. It's a beautiful mystery, isn't it?"
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