kirin

インポッシブルのkirinのレビュー・感想・評価

インポッシブル(2012年製作の映画)
3.8
ルーカス君よ!君はなんて勇敢なんだ!!
始まって早々に涙が....。

クリスマスにタイへバカンスに来た5人家族。兄弟は全て男の子。ルーカス君は長男。弟2人はまだ7歳と5歳。
ビーチの近くのホテル。ホテルのプールで家族揃って遊んでいると突如大津波が....。
一瞬にして家族バラバラに.....。

長男のルーカス君は流されながらも母親と遭遇。小さい子供を助けながらもなんとか病院へ.....。この時母親は大怪我を負っていました。太ももの裏の肉がベロンと剥がれている状態。
母親は医者であり、ケガの無いルーカス君に病院で困ってる人を助けてあげなさいと.....。もう二度と離れたくないはずなのにルーカス君は赤の他人の家族探しを手伝い、同世代の男の子の父親を見つけます。
嬉しかったのでしょう。なんとも言えない子供らしい笑顔。

父親は?弟達は?母親の脚は.....。
家族全員助かったのか、また再び家族に会えるのか。

まだ私は津波には遭遇した事はありませんが大地震と、去年の西日本豪雨は体験しました。浸水して街から物資がどんどんなくなって、水も出ない状態で小さい子供もいる。それだけでも恐怖なのにいきなり目の前にあんな大津波が迫って来たら絶対に身体が動かないと思います。

そんな中でもルーカス君もですが小さい子供達や、現地民の方々が当たり前のように助け合って、病院の方々もノンストップで看護や手術をしているのを見て涙が止まりませんでした。

奪い合ったり、我が先に、そんな光景になってもおかしくないのに助け合って、分け合って。本当に素敵でした。
この出来事でルーカス君が人として、男性として大きく成長した事は言うまでもないでしょう。演じていた男の子も最初と最後で顔つきも変わっていました。

私もあるのが当たり前、いるのが当たり前、そんな甘ったれた気持ちでいては最愛の人を守れない。再認識しなければならないと思いました。蛇口をひねれば水が出る。スイッチ入れれば電気がつく。
自然の前ではそんなものは一瞬にして消し去られてしまいます。

子供に対してもいかに災害や犯罪に遭遇した時、いかに自分の身を守れるか。
何よりもそういった事を注意して教えて行かないといけないと感じました。

浸水して津波が去った後の光景は鳥肌が立ちましたが観て良かったと思います。

チューリッヒ保険大事ね。
保険本当に大事!!
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