描かれた家族について、ほぼ脚色のない実話だということに驚くしかない。泣かされた。
津波を経験したことはない私は無責任なことは何も言えないけれど、凄まじいのがわかる。
私は3.11は岩手の内陸で被災した。
地割れも確認し、本当に大きかったのだと、理解した。駅前の、海岸沿いの地域行きのバス乗り場は、まさに映画内の病院のようにカオスだったことをはっきり覚えている。
この映画に求めることの中で、スマトラ沖地震のドキュメンタリー映画でも地震の詳細に焦点を当てた映画でもないから、その辺りを期待するとしたら、それはお門違いだろう。
あくまでもこの映画は被災した中の、ある家族の話を題材にしてるのだがら、地元民や当時の状況がある無いの議論は論外。(そしてそういったマイナスイメージである要素も示唆する描写もしっかり押さえてるいるからなんら問題ない)
素直に日本人として身近な地震を考えさせられ、映画を楽しめられたらいいと思う。
この尺の長さでしっかりまとめ、描き切った製作陣が素晴らしすぎる。
俳優陣ももちろん素晴らしい。