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スプリング・ブレイカーズのmizukiのレビュー・感想・評価

スプリング・ブレイカーズ(2012年製作の映画)
4.3
無邪気な若者の怖い面をすごく感じた。何も知らなければ怖くないから突き進める。何だってできる。無垢だから、悪い仲間がいれば染まってしまう。やばいと気づいた仲間に説得されてももう遅くて、盲目のまま突き進んでいって、誰も教えてくれないところまで行ってしまう。後ろを振り返らず将来も考えず、ただやりたいことを積み重ねていった結果、一時の青春を永遠に引き伸ばす。その永遠の青春が超プリティーでゴージャスって感じで、やりすぎてるのにキラキラしていてすごく羨ましいものの象徴みたいに描かれてる。欲しくないけど欲しいと錯覚するくらいにキラキラまぶしい。

ハーモニーコリンはモラルを持ち込まずに異常性を描くから好き。どうせ作り話なんだから、やるならここまでやってほしい。この残酷さは作品の趣旨にあってるから。
この作品は彼の作品の割にはB級っぽさが控えめで、話のテンポがとても良い。

これみた瞬間、雰囲気がチワワちゃんっぽいって思った。最初にお金を奪って仲間と弾けに行く流れも一緒だった。
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