Chie

旅する写真家 レイモン・ドゥパルドンの愛したフランスのChieのレビュー・感想・評価

3.7
映画鑑賞も8月24日に100本目を達成しました!そこで、101本目からは多趣味なことを活かして映画を探して行けたらと思っています。

具体的には、アルトサックス、ウクレレ、油絵や水彩画(筆のタッチがみたい)、写真、読書、美術館巡り、タップダンス

これらのモチーフが、がっつり出るものから何気なく出るものまで探しています。良ければ皆様のお知恵をお貸し下さい(^^)プロフィールの方に今まで見たものなど書いてみました!

ちなみに、これらの趣味は広く浅く、自分が楽しめるくらいなので、披露できるような何かはありません笑 でも、全部大好きな趣味です。

さてさて、本題へ…

●静謐な映像を撮るレイモン・ドゥパルドンの世界

○20歳のときに写真と映画、どちらに進むのか悩んだレイモン・ドゥパルドン。最終的に写真家の道に進んだが、この映画では倉庫に眠ってた映像と、現在の写真活動をまとめている。

○映像の方では、各国の色んな時代を写していて、戦争や精神病院もあれば、何でもない街並み、歌い出すアフリカの人々、裁判の様子など多岐にわたる。

映像と言っても写真家が撮っただけあって、フレーミングやモノクロのザラザラした感じやコントラスト…どれを取っても美しい。

○写真の方では、キャンピングカーに乗りながら写真を撮って回っている活動に密着したドキュメンタリー。

昔の写真館にあったような、三脚の上のカメラに赤い布がかかっていて、布の中でピントを確認するような「ビューカメラ」を使用。

もちろんその場で出来上がりは確認出来ないし、シャッターが降りるまでに1秒かかるので、人や車が通ると(ブレるので)写真が撮れない。手順も、とても手間がかかる。

作中でおもむろに広げた一枚の写真があまりに美しくてハッとしました。建物の写真だけど、構図とかそういうのを越えて、ただただ見入っていまう素晴らしい写真でした。

■感想
学生時代に一度だけ暗室で写真を現像する機会があって、それを思い出しながら現像するシーンを見ました。浮かび上がってくる瞬間…たまらないですよね。

最近sx70という世界初のポラロイドカメラを手に入れました。1974年製のものなんですが、アンディー・ウォーホルとかジョン・レノンが使っただけあって、折りたたみ式の洗練されたデザインです。

今のカメラとは違い、ズーム機能もない、画質も粗い、オートフォーカスもない…できる事が少ないからこそ研ぎ澄ませるものもあるなと気づきました。今は色々出来すぎて使いこなすのが難しいです。

フィルム一枚300円くらいするので、シャッターを押すまでに、すごい時間をかけます笑

現像までに20分かかるので、その場では見られないけど撮れてたらラッキーくらいの気持ちでその時の感動を焼き付けています。

そんな体験もあり、ビューカメラを愛用する気持ちがちょっとわかります。こんなふうに時が止まったような静寂が撮れたらなぁ…!

101本目
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