ぴよまろ

旅する写真家 レイモン・ドゥパルドンの愛したフランスのぴよまろのレビュー・感想・評価

3.0
1960年代から活動するフランスの現役報道写真家レイモン・ドゥパルドンが、世界中で歴史の変遷を見てきた様子を、彼のフィルムとともに振り返るドキュメンタリー映画。

タイトルはほんわかしたロードムービーを思わせるのですが、実際は数々の歴史的場面に立ち会った写真家の人生を振り返る内容で、登場するシーンはなかなかハード。政治家、内戦中の風景、精神病等の患者、自殺現場に立ち会った警察官など、結構な生々しさがあります。

報道写真家らしく、ありのままの姿を伝えたいという彼の姿が、伝わってきました。今でも、フランス中どこにでも写真を撮りにいく様子をして、今でもなお、彼は人生を「旅」の中である、という表現が、とても素敵でした。
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