ジム・オルークが音楽を担当しているということからこの映画に興味を持って観たのだけれど、その分こちらの期待値が高過ぎたのかもしれない。素直にストーリーを楽しむことが出来なかった。正直なところ彼らが何故知子をめぐって奪い合うのかさえ分からなかったのだから(つまり中盤以降の展開は良く理解出来てすらいない)酷い話である。これは、私の話をすれば卑怯になるだろうが私がアセクシャルだからというのもあるからかもしれない。要するに恋愛というものを理解出来ない人間が、恋愛を骨太に描いた映画を観たのでさっぱり……だったのかな、と。でも、それを踏まえても特にこれといって印象に残るシーンもなかったな、というのが本音。熱々のコロッケを食べるところが良かったかな。