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夏の終りのakihiko810のレビュー・感想・評価

夏の終り(2012年製作の映画)
3.2
gyaoでざっと視聴。瀬戸内寂聴原作。
妻子ある不遇な作家との長年に及ぶ愛の生活に疲れ果て、年下の男との激しい愛欲にも満たされない、自身の女の業に苦悩する知子(満島ひかり)。寛容さとずるさを併せ持つ年上の男・慎吾(小林薫)。そして知子を求め嫉妬と孤独に苦しむ年下の男・涼太(綾野剛)の三角関係を描く。

満島ひかり、綾野剛、小林薫と実力派キャストがそろい、実際それは成功していると思う。画面の暗い、昭和の匂い漂う雰囲気もいい。
原作もすばらしいのか、
綾野「きっと優しいさ。でもそんなの愛じゃない。ヒューマニティーだよ。自分が傷つきたくないんだ。」 なんていい台詞もある。

しかし、「よくある邦画」という出来に収まってしまったことには違いなく、そこが惜しい。それと瀬戸内寂聴原作なのに官能シーンがないというのはどういうことなのだろうか?原作に元々なかったのだろうか?官能シーンがあればもっと映画としての評価もあがるのだが…。
嫌いではないが、可も不可もなく、といった作品か。キャスト陣を堪能できるのはいいのだが
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