もじゃ

L.A.ギャングストーリーのもじゃのレビュー・感想・評価

L.A.ギャングストーリー(2012年製作の映画)
4.0
「悪の川を逆上り水源を破壊しよう」

1949年ロサンゼルス。コーウェンのギャングを壊滅させるためにジョンは警官のチームを集めて戦争を始める。勝利することができるか?
まさにマフィアがやりたい放題の時代。警察も賄賂で腐ってるし皆命大事だし。時代ものではあるけれど、「七人の侍」みたいなチームもの。リアルなミッションインポッシブル。男性が皆、帽子被ってるのがシブい。
主人公ジョン・オマラ役はジョシュ・ブローリン。「ボーダーライン」なんかもだけれど、物騒でハードボイルドな作品が似合う。敵の首領のショーン・ペンは完璧で言うこと無い。男臭い中にエマ・ストーンとライアン・ゴズリングのカップルは際立つ。
この時代の警察・ギャング事情が説明された上で、靴磨きの子が撃たれるのが転換点。戦いの始まりに説得力がある。最初のグダグダな作戦はチームになる上で意味があった。映像は暗黒時代っぽく暗め。トーン低くて暖色っぽい。衣装や調度と相まって、やはりシブい。最後の銃撃戦は熱い。
悪が目に見えていた時代なんだな、と思う作品。
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