原作未読。冒頭から多めの絡みシーン。この切迫した雰囲気で抱き合う男女は愛し合っているのか、傷つけあっているのか。あるいはその両方か。
許しなさい。忘れなさい。周りが言うのは簡単だけど、傷ついた当人が自発的にそう思えなければ、その人の傷をまた悪化させるだけだと私は思っている。許さないのも、忘れないのも、傷を受けた本人にしかその痛みと深さは分からないからだ。
華奢なのに豊満な真木よう子の体がこの役にぴったりだったと思う(砂時計みたいでした…)。猫みたいな顔も。
多分、虚偽の密告で夫を勾留させたのは、いま住む家で初めて抱き合う直前に夫が発した言葉を確かめるための、プレイ的な物だったんだろうと思う。ラストも。
ちょっと大森南朋の立ち位置というか必要性が薄まっちゃったのがもったいなかった。夫婦って千差万別ね。