思いっきりワンスアポンアタイムインアメリカからの引用。阿片とデボラのテーマはオマージュどころかモロでしたね。作家系の監督がここまで分かりやすい引用をするとは思わなかった。
イップマンの物語に見せかけて麗しきルオメイことチャン・ツィーの物語。
相変わらずの映像美と、相変わらずのアクションが見づらい。女の涙が芸術の域に持っていけると思い込んでいるのはあの、「楽園の瑕」と同じ作りですね。あの映画は大好きだったな。※終局版はダメでした。
時間軸をバラバラにしたり、登場人物が最後まで絡まなかったりという展開はお馴染みのカーワイ映画。彼の作品に今までと同じテンションで望めばよい作品だと感じると思う。つまりはドニー兄貴のイップマンとは違うって事。
それでも激変する時代の波に模倣されて悲しい出来事に見舞われるイップマンの人生には涙が出る。最後にちらっと出てくる弟子の子供のその後の人生も。
