まぼろしの市街戦の作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

「まぼろしの市街戦」に投稿された感想・評価

フィリップ・ド・ブロカが「リオの男」「カトマンズの男」とジャンPヴェルモントを主役におしゃれでアクロバティックなコメディを作った後に撮ったシニカルファンタジー反戦コメディ

学生のころ大阪の読売テレビ(日テレ系)という局で「CINEMAだいすき!」という毎回ある一つのテーマに沿った作品を5・6本選んで深夜に1本ずつ放送する不定期の番組があって、この作品はそれで初めて見たが、見た後は夜中に余韻に浸ってしまってなかなか寝付けなくなった記憶がある。
今回はそれ以来の、それも劇場鑑賞ということで感慨深い。

デジタル修復版ということで街並みや特に原色系を好んで身に着ける登場人物たちの衣装がとても色鮮やか。
特に黄色のチュチュのようなドレスを身にまとい同色の傘を差しながら建物と建物の間をサーカス団員のごとくスイスイ綱渡りするジュヌビエーヴ・ビジョルドのなんと可愛らしいこと!

とにかく何々?とみているうちにまともな世界とまともでない世界が逆転するさまが非常に鮮やかであっと驚く。
このゆるふわの祝祭感とひねりのきいた展開、そして強烈なメッセージ性からすれば、本作を偏愛する人が多いのもとても納得できる。
タケオ

タケオの感想・評価

4.2
メルヘンチックかつ詩的なイメージで戦争の狂気と愚かさを描いた反戦映画の傑作。公開当時はあまり興行的に振るわなかったものの、ベトナム戦争に反対する若者たちの間でたちまち人気となり、今では世界的に愛されるカルト•クラッシックとなっている。精神病院から抜け出し'日常ごっこ'を楽しむ患者たちと、軍服を身にまとい殺戮と破壊に精を出す兵士たち。いったいどちらが狂っているのか、どちらが正気だといえるのか?可愛らしくユーモラスな世界観で魅了しつつも、風刺の効いた鋭い問いかけで鑑賞者の固定概念をグラつかせる正に大人のおとぎ話。真に全てを理解しているのが'誰'なのかを匂わせるラストショットの清々しさは、きっと何度でも味わいたくなるはずだ。
うる

うるの感想・評価

3.3
B
115
フィリップ・ド・ブロカ監督
あぺ

あぺの感想・評価

3.8
女性の下品な感じがすごくフェリーニっぽい
わをん

わをんの感想・評価

5.0
やはり最後の台詞がズドンっと肝にきますね。原題King of Heartsでもよかったきがするけど、邦題のセンスよいな。分かりやすい。誰もいなくなったフランスの街を占拠する「幻影」たち、惑わされる外からの住人たち、刹那的な世界で躍り、はしゃぎまわる姿はまるで絵本のような世界。そして色濃く影を伸ばす「死」という存在。まさに、おどぎばなしのような映画でした。ほんっとうにフランスの映画は美しい素晴らしい。
M

Mの感想・評価

4.1
1918年 第一次世界大戦末期 フランスの小さな街
撤退するドイツ軍が街のどこかに仕掛けた時限爆弾をひとりのイギリス人二等兵が解除しにいく…が、しかし…

病院から抜け出した患者たちがカラフルなファッションに身を包み街に繰り出し楽しむ姿がいい!

戦争という非日常の中、兵士と狂人どちらが正常なのでしょうか…隣り合わせ…

かなりシュールな映画でした。
うりた

うりたの感想・評価

3.8
ずっと観たかった作品。
TSUTAYAの発掘良品に4Kリマスター版が追加されてました!

皮肉が効いてて考えさせられた。
画面から溢れ出る色鮮やかな多幸感が現実とのギャップをさらに際立たせる。

楽しく踊って暮らすのが平和なのに、なんでわざわざ殺し合って平和から遠ざかるのかってそりゃ思われて当然だよな…。
最後「窓から見る旅行が1番楽しい」の一言にこの映画のメッセージを全て込めたのがすごい。

みんなが今まで纏っていたキレイな服をボトボト脱ぎ捨てて病院に戻っていくシーンは物悲しさもあったけど、シャバの我々が不幸に見えるシーンでもあった。美しかったなぁ。
aiiro

aiiroの感想・評価

4.0
2019/11/18[298]
切子

切子の感想・評価

3.8
窓からする旅が最も美しいってそれは本当にそうなんですけど必要な茶番を全て放棄して閉じ込めてもらうことを良しとするか否かでひとりで喧嘩してるわたしはこれをまっすぐ受け止めるわけにはいかないんです、が、おもしろかったです。わたしが乗り切れなかったというだけで。コクリコめちゃキュート。絵がずっときれい。
kinoko

kinokoの感想・評価

4.6
馴化された檻の中の百獣の王。時空に取り残された、正気を失った者達だけの楽園。本当の狂者はどちらか。
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