Yuya

まぼろしの市街戦のYuyaのレビュー・感想・評価

まぼろしの市街戦(1967年製作の映画)
5.0
最も平和で 最も笑えて 最も面白い
そして もっとも辛辣に その愚かさを
後世までへと 強く訴えかけてくる
戦争映画 最高傑作のひとつだろう

イギリス兵には スカートを
ドイツ将校には ピッケルハウベ
単調で安直に 表現される軍隊

精神病院を抜け 市街地に溢れる
伯爵に 娼婦に 司祭に 踊り子
そして ハートの王様となる男

この素晴らしい対比でもって
狂気とは 真の病とは何なのか
戦争の無意味さを 可笑しく説いてくる
フィリップ・ド・ブロカの表現の自由さに
ゴダールやトリュフォーに従事して磨かれた
比類なき感性と強い意志が 感じられるなぁ

天使の微笑み ジュヌヴィエーヴ・ビュジョルド
『スタートレック』での 幻のジェインウェイ艦長役
特典映像で観られた時は すごい嬉しかったっけ
Yuya

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