まぼろしの市街戦のいろどりのレビュー・感想・評価

現実と虚構が混濁したカオスな世界。
遊びに遊んだ演出、作り込まれた世界観、意味不明な芸術性の高さ。　
作り手の徹底したカルト愛が感じられるところが、カルトをカルトたらしめている。

極彩色の衣装美術は後期のやりたい放題なフェリーニのテイスト。ホドロフスキーほどエログロが強くないところも良い。

なんといっても反戦メッセージがシンプル。だからこそ突き刺さる。
クストリッツァ監督の「アンダーグラウンド」のエッセンスを感じる。チンパンジーも出てる🐵

町の人がささやく。　
大切なのは今よ。

はあー、好き。