TaichiShiraishi

まぼろしの市街戦のTaichiShiraishiのネタバレレビュー・内容・結末

まぼろしの市街戦(1967年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

まぼろしの名作を遂に鑑賞。
まず当たり前だけどハリウッドでは意外とできてないフランス語、英語、ドイツ語をちゃんと使い分けしてその国の俳優を使ってることに好感。

第一次大戦、フランスの町にドイツ軍が爆弾を仕掛けて逃亡。
イギリス軍の伝書鳩飼育係がフランス語が話せるという理由で町の爆弾解除任務に派遣される。
しかし町人は全員逃げ出しており、精神病院の患者たちしか残ってなかった。

いきなりドイツ軍の中に伝令兵時代のヒトラーがいるっていうギャグをぶつけてくるけども、それ以降はそこまで強烈なギャグはなし。
そこからは精神病の人たちの奇行を描くだけでなく、戦争という行為の愚かさをしっかり描き、ラストの半分ギャグのような理由で起きる悲劇も印象的。

本当に狂っているのはどちらなのか。
ラスト主人公がこっちの方がマシでまともだと言わんばかりに病棟に入って楽しそうにしているのも皮肉。ある意味ハッピーエンドなのか?

町山さんがオールタイムに選ぶのも納得の作品でした。
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