楽しかったよ。
時は第一次世界大戦末期。戦況があやしくなったドイツ軍の中隊が、占領したフランスの町全体を破壊する時限爆弾を仕掛けて、迫り来る敵軍をやっつけようと画策している。それを知ったレジスタンスが町の住民に避難を促す。ドイツ軍も住民もいなくなった町に精神病棟の人々が出てきて彼らの世界に変わっていく。
転換を楽しむ映画。
人間が寝静まった後に始まるおもちゃたちの深夜の世界を見ているようだった。
深夜のおもちゃたちの世界が本物なのか、昼の人間たちの世界が本物なのか。
最初は精神病棟の人たちの挙動がおかしいと感じたのに、最後は軍隊の振る舞いがおかしいと感じた。自分の中で何かが転換する楽しさ。
「それは芝居が過ぎないか」。名セリフだ。
主人公の顔がいい。