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まぼろしの市街戦のSembのレビュー・感想・評価

まぼろしの市街戦(1967年製作の映画)
3.8
一言でまとめるとラブ&ピース。海岸でヤンキーが掲げるダサいスローガンではない。時代は67年、ヒッピー文化全盛期という背景が作用していると思う。皮肉なことに外の世界は邪悪であり、精神病院の中の人間こそが本質を見抜いているのだ。満員となったシアターキノでリバイバル鑑賞をしたが面白い!ただの反戦映画ではなく、箱庭のような街の中で繰り広げられるハッピーな出来事、そしてロマンス。反戦コメディとしてよくできた作品である。コクリコを演じたジュヌビエーヴ・ビジョルドが可憐で美しい。彼女がシンボリックな黄色い傘をさして電線の上を歩くシーンは必見です。670本目。
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