まぼろしの市街戦の作品情報・感想・評価 - 2ページ目

「まぼろしの市街戦」に投稿された感想・評価

a

aの感想・評価

4.7
タイトル通り、まさに"まぼろしの"市街戦 だった。精神病院に幽閉された人々への優しい眼差しがありありと伝わってくる。
最後の主人公の選択は、現実逃避なんて意地悪なものじゃなくて、隔離された精神病院と戦場、どちらがまともで正気でいられるかという問いに対する答えだったのかと思った。でもそれだけじゃうまくまとまらない色々と考えさせられる反戦映画でした。
寝てしまった。
少々安易。
QTaka

QTakaの感想・評価

4.3
狂気と正気のカオスがスクリーンいっぱいに展開される。
はたして、戦争は、正気の沙汰なのか?
救いの場は、どこにあるのか?
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フランス人監督による、
フランス映画による、
フランスの反戦映画。
はたして、その中で表現された戦争とは、反戦とは。
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第一次世界大戦の末期。
ドイツ軍のに占領されたフランスの田舎町。
敗走するドイツ軍は、町全体を吹き飛ばすほどの爆薬を仕掛けて、
町を奪還しに来るイギリス軍を待ち受ける。
その町から、爆弾の危険を知らされて、爆弾の排除のために町に送られたスコットランド兵。
町に乗り込んだ兵士の前に、町の住人は爆弾を恐れて町を出て、もぬけの殻。
ただ、精神科病棟には、風変わりな患者たちが残されていた。
物語は、この風変わりな患者たちと、一人のスコットランド兵によって繰り広げられる。
.
その出会いから、なんともかみ合わないまま物語は進む。
正気の兵士と狂気の患者たちという関係なのだが、
半壊した街並みで繰り広げられる舞台演劇のようなシーンは、戦場の緊張とは全くの別世界であり、むしろ優雅な、暢気な、滑稽な雰囲気に包まれている。
この辺りから、観客も気がつき始めるのだろう、狂気とは何か?
やがて、ドイツ兵が戻ってきて戦闘が始まる。
狂気の町の住人たちの前で、殺戮が行われる。
ここで、はっきりと分かる。
狂気は、この殺戮に有る。
狂気とは、正にこの戦争に有るのだと。
そして、最後、兵士が下した決断は…
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狂気の象徴として〝精神科病棟〟の患者たちと狂乱の宴を繰り広げた後。
戦争の現実を見せる。
「はたして、正気となんだ?狂気とはなんだ?」
〝反戦〟を訴えるために、〝狂気〟を持ち出すとは、なんとも強烈な皮肉だ。
ラストシーン、〝精神科病棟〟へ逃げ込んだ兵士が、仲間たちとカードゲームに興じている。
ここで気付くことがある。
本当の平穏とは、救いの場所とはどこなのだろう。
この映画は痛快で、楽しい。
だからこそ、反戦のメッセージが強烈に響いてくる。
統一的な服装に身を包まず、色とりどり好きな服着てさ、踊って歌えたら人生は楽しいんだろうなってそう思うんだ
なぜ銃を持つ
u

uの感想・評価

4.2
良かった、本当に面白かった
しかも劇場内でも笑いどころがみんな違っててよかった

でも、でも、これがコメディだってわかった上で言いたいんだけど、
この、外=悪の図式とか、
今その瞬間を生きる彼らが戦争のない平和なユートピアを築いていくんだ、的な
純粋主義?理想主義?みたいなのを認めるのはあまりにも簡単すぎないか

いや、難しいことは抜きにしてみんな一旦我に帰ろう、って言ってるのはわかるけども、それでも一応言いたかった

戦争っていうその場面だけを切り取ったらそりゃアホみたいだけど、
アホだってずっと笑ってられないからみんなこうなってるんでないか

このアホみたいな戦争に対して、
お前らアホだな、関わりたくないな、
って態度を取り続けることを許されるのは
本当に少数だと思うな

その態度を否定するつもりは全然ないけど
まーぼ

まーぼの感想・評価

5.0
これは超すき。

自分が望む姿でいることを、互いに許容している世界。ハッピー。たのしい。うれしい。自由。

コクリコちゃん可愛い。
初めは、ギャグは滑っててつまんねーし、なんか小難しいことを言おうとしている映画だなーとか思ってたんだけど

徐々に引き込まれていって

最後は、この映画の全てを、俺は飲み込めてはいないんだろうけど、なんか凄い良いもの観たなって気になった

別段、小難しいことを言おうとしているわけでもなく

どっちが本当の狂人なのか?

同じ服着た奴がいっぱいいる世の中より、わけわかんねぇ、変な服着た奴がいっぱいいる世の中の方が、楽しくない?

といったメッセージをこの映画から受け取りました
Semb

Sembの感想・評価

3.8
一言でまとめるとラブ&ピース。海岸でヤンキーが掲げるダサいスローガンではない。時代は67年、ヒッピー文化全盛期という背景が作用していると思う。皮肉なことに外の世界は邪悪であり、精神病院の中の人間こそが本質を見抜いているのだ。満員となったシアターキノでリバイバル鑑賞をしたが面白い!ただの反戦映画ではなく、箱庭のような街の中で繰り広げられるハッピーな出来事、そしてロマンス。反戦コメディとしてよくできた作品である。コクリコを演じたジュヌビエーヴ・ビジョルドが可憐で美しい。彼女がシンボリックな黄色い傘をさして電線の上を歩くシーンは必見です。670本目。
jumo

jumoの感想・評価

4.0
この年代のキッチュな色使い、なんでこんなに好きなんだろうなあ!

最後の病院に戻るところの脱衣がかっこよくてもう一回観たい…あんなに楽しそうだったのに切り替えの早さというか、登ったところで梯子を外された主人公に感情移入してるからポカーンとしてしまう…そういうとこさっぱりしてんのねーって
deenity

deenityの感想・評価

2.5
いきなりの余談で申し訳ないですが、今年から職場に転勤してきた人に映画好きの方がいまして、お互いに映画を貸し合うことになりまして。今までガチな映画好きな方というのはなかなか出会えてなかったので身近なところに仲間ができたことは本当に嬉しいことです。
ただ私とはタイプが違いまして、理論派なストーリー重視の自分とは違い、芸術的感性を持っている人なので、自分好みの映画を紹介してもらえるかは望み薄です。そしてそんな一本目が本作。

一言で言ってしまえば全く良さは理解できませんでした。戦争を皮肉ったブラックコメディなのはわかりますが、突飛な展開過ぎて置いてかれました。

ただあの精神病院の連中と軍人の鮮やかさの対比なんかはよかったですね。どっちが理想の世界を描いているか。気が狂っているのはどちらか。患者か。戦争をしている者か。

ドイツ軍とイギリス軍が真っ向から対立するラストシーンはよかったです。壮絶な銃撃戦。両者共倒れする中、それを見物する患者たち。「芝居には飽きた」と去っていく彼らの切なさったらない。戻るべき現実とは何なのか。

自分にこの映画の展開を楽しめるだけの感性があったらよかったのに。