まぼろしの市街戦の作品情報・感想・評価 - 3ページ目

「まぼろしの市街戦」に投稿された感想・評価

badcatsad

badcatsadの感想・評価

4.6
ここにいていいと言ってくれているような、優しく居心地の良い作品。反戦映画ではあるが直接的でなく、まさにエスプリが効いている。
精神病棟の人間と軍隊にいる人間、果たしてどちらが人として狂っているのか。
狂った方がマシ
軽やかで、それでいて哀愁漂うテーマ曲に乗せて進む物語。それは2日限りのエフェメラ――もぬけの殻となった街で繰り広げられた儚くも自由な束の間の祝祭なのか?

芝居を演じる精神病院の患者たち。心優しき彼ら彼女らこそが正気なのか? 戦いに取り憑かれた軍人たちが狂人なのか? 誰が、どちらが本当の「狂人」なのか? 映画自体はコメディ仕立ての明るい物語だけれど、ときおり挿入されるブラックな笑いと相まって、自由に生きることの楽しさや素晴しさと、戦争の虚しさを描いている。

思い思いに着飾り、仮装した患者たちのコスチュームの華やかな原色と、カーキ色やオリーブドラブの軍服との対比。あるいは、軽やかに踊る患者たちと、整然と並んで行進する兵士との対比。夢と現実の対比は、美しくも哀しさにあふれている。

眼にも鮮やかな黄色のチュチュドレスを身にまとう、ココリコ役のジュヌヴィエーヴ・ビジョルドの可愛らしさ、ワンカットで登場するアドルフ・ヒトラー伍長の不気味な存在感。――これもまた、夢と現実の対比なのだろうか?
ドイツ軍が撤退したフランスの田舎町に、仕掛けられままの爆弾を撤去するよう命じられたイギリスの通信兵。彼が訪れると町は精神病患者たちで溢れていた―。
凄い、なんじゃこれ。ぶっ飛んだ内容に衝撃を受ける。
岡本喜八しかりエミール・クストリッツァしかり、やはり戦争を経験してる芸術家の作る反戦映画はひと味もふた味も違って只者ではない作品が多い。
コメディのセンスをこうしたアプローチで戦争映画に落とし込めるのかと勉強になる。
「平和の狂気か―戦争の正気か―?」のキャッチコピーはまさにその通り。
ゆるふわシニカル戦争映画。
何てことでしょう、最初は異常にみえた精神病患者たちが後半になるにつれまともに感じてくる。
ルールはここから外に出ないこと。
私もあそこに入りたい
喜劇ではあるんだけど同時に狂気も孕んでいて、最後のオチで心を抉られたかな。
狂った方がマシだって思えるような現実世界か。他人事じゃないね。
友人が面白いと言ってたので見に行きました。
重い話だと思ってたら喜劇だった。
最初の方は単調な感じでうーん?って感じだったけど徐々に狂っていく。
爆弾解体任務から逃げ、精神病棟に紛れ込み、自分も一緒に騒ぐ。
イギリス軍もドイツ軍も迫っているが精神疾患者にそんな事分かっていたらとうの昔に逃げてるわけで。
分からないから病棟を抜け出しどんちゃん騒ぎ。
反戦のテーマであるものの暗くはなく、明るいながらもちょっと切ない。
正気と狂気の中で何が正しいかはちょっと分からないけどすごい脚本だった。
病棟から抜け出した患者達が洋服や装飾を相俟って生き生きとしてた。
撃ち合いシーンはちょっとびっくりしたけど…

いつまでも幸せに暮らしましたとさ、おしまい。
精神病棟にいる人たちがイカれてるのか。
それとも普通に銃口を誰かに向ける自分たちがイカれてるのか。

クストリッツァの戦争映画が大好きな私からするとこういうトーンで描かれる戦争映画が嫌いなわけがなかった。
精神病棟の患者達が檻から解放され思い思いの格好で好きなように暮らす様がとても華やかで、時々流れる物哀しい音楽と相まってすごく綺麗。
反戦とは?そもそも戦争が正当化される理由とは?
“M★A★S★H”を観た後のようなモヤモヤした感情が残った。
バナナ

バナナの感想・評価

5.0
やっぱりだ!気が狂ってるのは俺じゃなくてお前らだ!ザマーミロ!