くりふ

新・三バカ大将 ザ・ムービーのくりふのレビュー・感想・評価

3.0
【All is well!】

ファレリー兄弟による『三ばか大将』のリメイク。本国での評判は知りませんが、日本では売りづらいのでしょうね、やっぱり劇場未公開。私自身、オリジナルは殆どみていません。で、本作の三バカ役も誰も知らない…。

何でも当初は、ショーン・ペン、ベニチオ・デル・トロ、ジム・キャリーが三バカ予定だったとか (驚)。その方がテンション上がりそうだけど、コメディでなくサイコホラーになる気がするなー(笑)。

産まれてすぐ、尼~ず経営の孤児院に捨てられた三バカが、ずっともらい手がなく中年になってしまったら?というお話。オリジナルにもこんなネタあったのかな?社会に出られぬオッサン、という意味では今ふうです。

で、孤児院を危機から救うため三バカ大地に立つ!という実はヒューマンなストーリー(笑)。

でもヒューマンぽくしちゃったところが弱みにもなってます。ファレリー作品あまりみていませんが、こんなに丸かったっけ?と少し拍子抜けしました。

…まぁ結局金で解決って話でもあるし、黒いっちゃ黒いのかな?キツイの含め爆笑ポイント幾つもあるし、けっこう楽しかったですが。

この方も私はお初ですが、ラリー・デヴィッドさんが三バカの叱り役シスターを演じ、毎度肉体的逆襲されてます。このギャグのために男優使ったのでしょうね。「鐘」のネタがベタでも笑った。アレふつうの尼なら脳挫傷です。

全体、肉体責めで笑い取りに行ってますね。三バカの殺人受注なんて楽しいメニューもあるし。まあスラップスティックの基本でしょうか。

『きっと、うまくいく』つながりではなく(笑)、人気グラドル?ケイト・アプトンちゃんがビキニならぬナンキニ(尼キニ)を披露しているとの情報からこっそりみたのですが、それはほんのオマケでした(寂)。

おっぱい指数でいえば、おまぬけ悪女を演じるコロンビア出身、ソフィア・ベルガラさんの方がものすごかったです。でもデカ過ぎて、ブラ取ったらいなかっぺ大将の涙になりそうな気がしてハラハラしました。幸か不幸かそんなシーンはありませんでしたが。

キャストで嬉しかったのは、『ドリームガールズ』以来の懐かしや、ジェニファー・ハドソンさんが健在だったこと。家族の不幸以来、表舞台には出ていなかったようですね。

驚愕のダイエットぶりですが心労からではないそうで。自慢の歌声も披露していますが、それをちゃんとギャグに落とすところはわかってるなー、と思いました。…でも、こんなん出てていいの?(笑)

ファレリー兄弟の新作、豪華キャストの無駄遣いだという『ムービー43』はえらく評判悪いのに、近々日本公開なんですね。本作より、らしいって意味では一応、気になっています。

<2013.7.22記>
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