ぶみ

フッテージのぶみのレビュー・感想・評価

フッテージ(2012年製作の映画)
3.5
スコット・デリクソン監督、共同脚本、イーサン・ホーク主演によるサスペンス・ホラー。
低迷するノンフィクション作家が起死回生を図るため、殺人事件があった家に引っ越したところ、その家で8ミリフィルムを見つけたことを発端に、様々な出来事が巻き起こる様を追う。
ホラーらしく序盤から不穏な空気が全体的に漂う。
中盤まではホーク演じる主人公が殺人事件を追っていくためサスペンステイストが強いが、途中からホラー寄りに舵を切っていく展開はなかなかのもの。
また、8ミリフィルムに映っている粒子の粗い映像が恐怖を増幅させている。
原題は『Sinister』で、直訳が『不吉な』や『邪悪な』となるのに対し、邦題の直訳が『フィルム映像』や『資料映像』となり、どちらも作品を端的に表現しており悪くない。
序盤のスローペースから一転した終盤の急展開に拙速感があるものの、サスペンスとホラーを上手に融合させた一作。

フッテージの〈呪い〉が、こころを狂わせる。
ぶみ

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