KnightsofOdessa

裁判長のKnightsofOdessaのレビュー・感想・評価

裁判長(1918年製作の映画)
3.0
[途中で動物映して休憩すな] 60点

カール・ドライヤーの初長編作品。自分の娘を裁くことになった裁判長の話。この時代にしてはまあまあな数のフラッシュバックがあって時系列が入り乱れるので油断していると普通についていけなくなる。中々辛い話の合間に必ず動物が挿入されて小休憩を挟んでくれるのがとても助かる。松明持って練り歩く町民たちのシーンの陰影が半端ないんだが、サイレント期にこんな表現手法が生まれていたことに驚く。紀伊國屋版は赤い染色がされててちと怖かった。あと、夜警がモーニングスター担いで歩いてるのも怖かった。

参列者の誰もいない結婚式で席をずっと遡って隠れてる召使二人の次に"遅れてきた参加者"として犬たちが入ってくるのが最高に可愛い。
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