ダンディー

終戦のエンペラーのダンディーのレビュー・感想・評価

終戦のエンペラー(2012年製作の映画)
3.2
2022年、198本目(ドラマ除く)。

アメリカ側から描いた終戦直後の日本。
日本の戦争責任は誰にあるのか。
天皇に戦争責任はあるのか。

この映画、
勝手に日本の映画だと思い込んでた(笑)。
マッカーサー役が
トミー・リー・ジョーンズ!
意外と合ってる!
韓国映画でマッカーサー役を
リーアム・ニーソンがやってたのを見て
すごい似合うなぁと思ってたけど、
トミー・リー・ジョーンズの方が合うかも。

何ていうか、
戦争責任を天皇に問うとか言うけど、
原爆落としたアメリカには責任ないの?
勝者なら何でも許されるの?

日本の裕仁天皇はカッコよかった。
プライドを捨てきれない官僚たちの
意見を抑えきって、
戦争を終わらせるために
降伏の道を選んだ裕仁天皇。
彼がいなければ、
日本はもっと悲惨で惨めな最後を
迎えていたかもしれない。

日本人心に古くから根付く精神。
それはなかなか説明難しい。
この映画でも表現しようとしていたけど、
他国の人たちに伝わっただろうか。
私も韓国人の友人に
日本の微妙で繊細な部分を
説明しようとして断念したことが
けっこうある。
これは本当に難しい。
しかも韓国人の友人ができるまでは
そういうのをちゃんと意識したことすら
なかったから。

娯楽映画として見ることはできない。
戦争映画としては
他の作品と比べると
やや評価は低くなるけれど、
でも終戦直後の日本について学べる
非常に良い作品だと思う。
日本人なら一度は見るべき映画だと思う。
ダンディー

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