ゆうじ

終戦のエンペラーのゆうじのレビュー・感想・評価

終戦のエンペラー(2012年製作の映画)
3.9
ストーリーとしてはフィクションなんだろうけど、歴史的に重要なポイントはきちんと押さえているので当時の状況、登場人物の心情を捉えやすかった。

また、日本人のキャストが本当に素晴らしく、重要人物の見た目の再現度はもちろん、それぞれの立場の複雑な心情がビシビシ伝わってきました。
特に昭和天皇の貫禄がすごい!
どんな気持ちでマッカーサーと面会したのかとか、揺るぎない天皇としての尊厳とか、非常に繊細に描かれていて、歴史的に重要な瞬間に立ち会っているような気分になりました。

そして、あの戦争の認識については、アメリカ、日本の双方からフェアに描かれており、優劣を感じさせることのないつくりになっています。(製作陣の気遣いが本当に丁寧)

戦後70年の今だからこそ製作することのできた映画なのかなと、すこし感慨深い気持ちになりました。
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