とし

終戦のエンペラーのとしのレビュー・感想・評価

終戦のエンペラー(2012年製作の映画)
2.8
戦後、昭和天皇を戦犯に含めるか否か、アメリカ国内からも天皇の追訴を求める声も大きい中、大きな決断だったように思われる。
もし天皇を戦犯として裁いていれば、今の日本の発展の仕方も、日米の関係性もまったく違うものになっていたかもしれない。
大統領選への出馬を目論んでいたとはいえ、マッカーサーとフェラーズの功績は大きかったに違いない。
それまで神格化されていた天皇とマッカーサーのツーショットがいかに貴重な一枚であるかも思い知らされた。

昭和天皇も終戦に一役買い、戦後もGHQに対し命乞いではなく自らに全責任は自分にあると述べた、多くの出版社の教科書には書かれていない、(おそらく)事実も描かれていた。

ただ、これだけ史実に基づいた(と思われる)作品である中、完全にフィクションであるフェラーズとあやの恋物語は必要あったのか?賛否両論あるみたい(笑)
でも、戦争のせいで引き裂かれた異国間カップルも実際に存在したのだろうから、それを描いたと考えれば、必ずしも不必要な設定ではないのかもしれない。

20-76
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