5年ぶりぐらいに観た。
カラックスは好きなのに、タイミングが合わずこれ以外に2作品ぐらいしか観ていない。なので他の作品のオマージュが随所に込められていたようだが、今回も少ししか分からなかった。
でもそのような逆の観かたも有りかなと思う。意図がわからないからそのまま受けとめるのでこの役柄の多さにこちらがだんだん混乱してくる。それが何だか本当に主人公の感じている気持ちのように思えてくる。俳優の自分と娘を思う父親と誰かを襲ったり殺したり…と、どれが現実だったかなって。
さらには、それを映画館で観ているこちらの立ち位地もあやふやに。
その混乱を今回も楽しんだので、他の作品を近いうちにまとめて観たい。
最後の最後のシーンも良かった。そろそろ立ち直られたのだろうか？
本当に久しぶりの日仏会館はレストランも閉店していたけれど、それでもすごく居心地が良くて、今後カラックスの作品はここがいいな。
帰り道に急な坂を下りた辺りで地元の人たちが普通の日本の夏祭りの打ち上げをしているのもなんだかシュールで良かった。
