はちみつ

ホーリー・モーターズのはちみつのレビュー・感想・評価

ホーリー・モーターズ(2012年製作の映画)
4.5
レオス・カラックスの指鍵でずっと閉ざされてた扉を開けたら…
一夜で見る目まぐるしい数の夢を全部表現したらこんな感じなんだろうか。
考えてみれば自分は夢好きなこともあり、こんな着想&ユーモアがとても素敵に感じます。

フィクションなんだけどノンフィクションで、場面が変わるたびに、数々の台詞からあのことかなこのことかな…と推測しながら過去の記憶がよみがえってくるのがたのしかった。
とくにドニの「森のシーンはないの?森が懐かしいな」のセリフに大好きな「汚れた血」の冒頭シーンを思い出し、森森森森…ぐっときてしまった。
本当、なくて残念だったよ。
花粉症が始まったこの時期に観たせいで余計に観たかった感が増すー…アレルギーのアレックス。

過去作観てなかったらもしかすると頭の中は???だらけな映画になるかもしれない。
けど、
ドニ・ラヴァン(アレックス)=レオス・カラックス
この公式を忘れなければこの映画はかなり楽しめるんじゃないかとおもう。
ボリュームあり過ぎて私は一度じゃ消化できなかったから、またいつか過去作品見返したあかつきにはまた本作に戻ってきたい。
それにしてもエッフェル塔がそびえ立つパリの街はやっぱり絵になるし、カラックスが描く情景は改めて好きとおもった。
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