ほーりー

陽気なルームメイトのほーりーのレビュー・感想・評価

陽気なルームメイト(1943年製作の映画)
3.9
今まで観た映画のなかで、最も戦時色の濃いハリウッド映画だった。

第二次大戦中、住宅難となった首都ワシントンを舞台に、部屋を間借りしたくせ者おじいさん(チャールズ・コバーン)と長身の若者(ジョエル・マクリー)、そして部屋主のお姉さん(ジーン・アーサー)との奇妙な共同生活を描いたドタバタ・コメディ。

アクロバティックなギャグが多く、思わず声をあげてしまったが、どっか何となく地味である。スクリューボールコメディの常連であるジーン・アーサーやジョエル・マクリーが出てるにも関わらず、キャプラやプレストン・スタージェスの映画とも異なる。
監督がジョージ・スティーヴンスだからというわけではなく、これはこの映画が戦時下を描いているせいではなかろうか。
日本とは違い、本土での戦闘がなかったものの、単なる平穏な生活でもない、独特の雰囲気がこの映画を覆っている。
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