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孤独な天使たちのペインのレビュー・感想・評価

孤独な天使たち(2012年製作の映画)
4.1
ベルトルッチが当時71歳で車椅子👨‍🦽に乗りながら撮った遺作とのことで、つい同じく🇮🇹の巨匠ヴィスコンティの遺作『家族の肖像』と重ねてしまう部分がある(※内容は全然違う)。

本作は『暗殺の森』とか『暗殺のオペラ』のようなバッキバキに"キマった"作品ではないけれど、たしかに70過ぎの老巨匠が撮った遺作とはとても思えない程に"瑞々しさ"には溢れている。何も知らずに"グザヴィエ・ドランの新作"と言われてもあまり疑わないかもしれないくらい(笑)←自閉気味の主人公の男の子のルックス、キャラクターがドラン映画の主人公になりそうな感じ🧐

孤独を愛する14歳の主人公ロレンツォは、学校のスキー旅行に行くと両親に嘘をつき、まる1週間好きな音楽と本だけに囲まれて㊙️基地(地下)で暮らそうと計画するが、思いがけず異母姉のオリヴィア(素敵!)が現れたことですべてが一変する。

魅力的な歳上の異母姉オリヴィアが、"あらま~久しぶり😌大きくなったわね!お髭もうっすら生えちゃって♡"なんて言って14歳思春期真っ只中の少年のアソコを剃り立たせにくる。ただ問題ありのオリヴィアはヘロイン中毒であり、少年は1週間彼女のクスリ脱ちに付き合わせれイライラを当たり散らかされる←オリヴィアのその当たり散らかす感じがまたM男にはなんとも魅力的で沼にハマる。

一冬の"孤独な天使たち"の成長譚、良かったです。
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