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ザ・ワーズ 盗まれた人生のmikoyan358のレビュー・感想・評価

ザ・ワーズ 盗まれた人生(2012年製作の映画)
3.0
2015/6/9鑑賞(鑑賞メーターより転載)
ある骨董品店で手に入れた鞄の中に作者不明の原稿を見つけ、それをつい書き起こしたら名作として絶賛を受けたが、ある日真の著者が目の前に現れ、という話を、真の著者・若き作家そして(恐らく)名声の代わりに多くを失った軌跡を体験談の形で残した作家の晩年、という3つの視点から描く。複雑な構造だが、才能の壁に震える作家の苦悩、過酷な運命に翻弄される老人の後悔など、何が起こり誰がどう感じているかの描写は極めて丁寧で判りやすい。それだけに、技巧に走り過ぎた感のある「何とでも取れるラスト」が残念至極なのだが...
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