うぐいす

パコと魔法の絵本のうぐいすのレビュー・感想・評価

パコと魔法の絵本(2008年製作の映画)
4.7
いやな要素がないです、控えめに言ってサイコーに素敵な物語でした。
設定も演出も美術も映像もみんな突き抜けてるけど、演者のみなさんもちゃんとその水準で突き抜けていらっしゃるので、素直に魔法の世界に入れました。
こういった演技は、演者さんにとっては難しいものなのかよくわからないですが(個人的にはフォルテシモよりはピアニシモが難しいようなイメージなので)、ファンタジー100%の中に、想いとか伝えたいことがちゃんと織り込まれてて、みなさん達者だなぁと思いました。

ギャグパートは散りばめられているけれど、本筋はホントに真っすぐ受け取って、そのまま心が動くのにまかせられるストーリーで、ラストあたりは泣き笑いでした。
誇張とかでなく心が洗われる感じで、観てよかったし、子どもが好きな絵本を何度も読むように、思い出したら何度も観ようと思いました。

加瀬亮さん出演作品でピックアップ。
この当時、おいくつですか?と思うんですが、この作品では加瀬さんのまとう「子ども」感がすごく好きです。コミカルながら、頼りないけどあったかい、ピュアさ加減がたまりませんでした。
うぐいす

うぐいす