ごじごじ

パコと魔法の絵本のごじごじのレビュー・感想・評価

パコと魔法の絵本(2008年製作の映画)
1.5
人物が横一列に並ぶ構図の多用、常に腹からの発声と大仰な動作、情報は全て演者のセリフから…といった作りから、監督はこの作品を基本的に原作のまま舞台芸術として扱い、CGの必然性で映画の形をとっているものと思われる。閉空間を演者と共有している舞台ならば、コスプレの人気俳優がカメラ目線でオモシロ顔を見せてくれればそれだけで笑いや拍手で応じることもあろうが、画面の向こうで観る分には特に何と言うこともない。一貫した不自然な世界は、劇中劇に非現実性をもたらす上で阻害要因となっている。労力のかけ方が色々と惜しい。
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