ムーミンの相棒

不運のムーミンの相棒のレビュー・感想・評価

不運(1960年製作の映画)
4.6
「不運」に取り憑かれてると言う男が自分のこれまでの半生を振り返りながら人に話すという形で物語は進んでいく。フォレストガンプのような構成だが、主人公の男が語る半生はガンプとは正反対の不幸な出来事の連続。
その見た目のせいでユダヤ人に間違えられ、恋に落ちた女性とは必ず結ばれず、仕事も住む場所も転々とする。
まあ、だいたいの不幸は彼がドン臭く不誠実のせいなのは明白で納得の不幸ではあり結構笑える。それに戦時中で収容所にも入れられるにも関わらず、ワルシャワ蜂起にも巻き込まれずに生き延びてる時点で結構運がいいんじゃないの?と思ったり。
映像は途中途中コミカルな映像が挟んだり演出が見ていて楽しいし、不幸な出来事ばかり映し出されるものの気持ちを軽くして見ることはできた。

しかし題材が戦時中のポーランドに密接に関わっているので、単にコミカルな作品だとは言えない。不運な様はポーランドの国自体を表しているかのようとも思えた。
ちなみにポランスキー夫妻が出演している。