レネリー

プッシャー2のレネリーのレビュー・感想・評価

プッシャー2(2004年製作の映画)
4.8
Blu-rayにて再鑑賞。

前作の主人公の相棒トニー(マッツ・ミケルセル)がメインとなり愛着障害を持っている頭の弱いトニーが悲壮感に浸った中でどん底ながらもエネルギッシュに生きる様を描く。
本作では家族がテーマとなり、出所してから真人間として事業を立てたり父親に認めてもらう為に精進するがそれが裏目に出てドン底にまっしぐら。挙げ句の果てには売人の友人にヨゴレ仕事を手伝わされててんやわんやの中で一度肉体関係を持った女の友人から告げられた”父親”。
人情、家族愛、ドラッグ、絆、親と子etc...。
本作でも役者経験の浅い無名の俳優たちを採用し、中には元受刑者(麻薬絡み)をキャスティングしたりと今回も犯罪映画としてのやる気を十分に感じられるパワフルな作品だ。
3作品の中でも評価の高い本作だが、監督の借金がらみで金の為に急遽製作された続編だが納得のいく傑作だ。
コカインや葉っぱとやりたい放題のクズたちしか出てこないが、この主人公には妙な愛嬌があるのが凄くいい。
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