SAKUMATHENERD

プッシャー3のSAKUMATHENERDのレビュー・感想・評価

プッシャー3(2005年製作の映画)
3.7
プッシャーシリーズ3部作の3作目。今作は1.2でドラッグディールの大元であるボスとして権威を振るっていたミロに焦点が当たる。前作同様直接的な物語の繋がりは無い。

大元のクセに一作目のフランク同様に仕入れ先にいびられ毎度の如く悲劇的な結末に向かって行くプッシャーシリーズ。今作はミロが一線を超えて仕入れ先の野郎に手を掛けた所から急速に歯車が狂い始める。そこからの吊るし死体解体処理シーンは非常に生々しく強烈で頭に残っている。

なんとか事なきを得たミロであったが、ラストカットのタバコを吸うシーンでの疲れきった彼の顔から一度足を踏み込んだら抜け出せない密売稼業の地獄を観る。家族、娘を養う父として生き地獄を行く男の表情に刮目して欲しい。
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