戦火が収まりきっていない時世に夫の遺産で買い取った劇場で女性の裸をメインにしたショーを行いたいというなんともバイタリティのある夫人を演じているジュディ・デンチがとても素敵でした。
少し世間をしらなさすぎるところもあるけれど全ての行動は自分の中にある一つの後悔というか、こうしてあげたかった事を形にしたかったという思いからだったというのがラストあたりでわかり、贈り物ってそういうことかと納得。
美しい素肌を惜しげもなく舞台の上で披露する数々のシーンもライティングやセッティングでなんとも美しく芸術的に見えていやらしさが全く感じられなく、また、知らない曲ばかりでしたがとても華やかな歌とダンスのレビューは見ていてワクワクと心地良く。
ボブ・ホプキンスが眼鏡のない三谷幸喜に見えてしまいましたがマダムになかなかの頑固者っぷりで雇われなのに最初から対等以上に渡り合い、演者には理解を示し良い支配人でした。
ヘンダーソン夫人がいつもダックスを小脇に抱えているのが犬好きとしてはとても嬉しかった。貴婦人の道楽の雰囲気にも一役かって。