ねこ無双

マニアックのねこ無双のレビュー・感想・評価

マニアック(2012年製作の映画)
3.8
アジャ脚本。1980年公開の「マニアック」リメイク。オリジナルをオマージュしてるポイント多くて、比べながら観てました。

冒頭、女を車中からストーキングしている男。車が街中を疾走し、雑多な街頭を写す。
(この時の劇伴がシンセなものだから、なんだか「ドライブ」がよぎってしまった)
冒頭からタイトル登場まで飛ばしてて、なかなか衝撃的でかっこいい。

主人公の荒い息遣いやマネキンとの会話は、オリジナルから踏襲されてる。扇情的なシンセの電子音も。

殺人シーンはほぼ主人公視点のカメラで撮られていて、鏡や何かへの反射でしか主人公が写らないんです。たまに鏡に写る主人公がとても矮小な男に見えます。
第3者目線で本人が直接見えるシーンも少しだけあります。オリジナル版のジャケ写そのままがぼんやり写るの面白いなと思いました。

ナイフで頭皮をはぎ取ったのをマネキンに留めるのは、前回はハンマー釘打ちから今回は大型ホッチキス。

ちょっと残念だったのが、指輪3部作を観ているせいか、私の頭の中にフロドがよぎってしまう。