Hagieen

セデック・バレ 第一部 太陽旗のHagieenのレビュー・感想・評価

3.8
ウェイ・ダーション監督、リン・チンタイ主演。

日本統治時代の台湾で、セデック族の抗日蜂起事件である霧社事件を描く。

きっかけは日本人警官が原住民を殴打したことだが、日本による統治でそれまでの風習や文化を規制されていたことや差別への不満なども含め、一気に爆発する。
先ずは日本人が多く通う小学校を襲撃し惨殺、それを重く見た日本は軍を投入し鎮圧に動く。

日本にゆかりの深いテーマを取り上げるウェイ・ダーション監督だが、本作は日本と台湾の関わりの暗部を描く。
このテーマを描くことで「反日」だという輩もいるが、それは表面的な部分しか見ていない。主人公は反乱を蜂起したモーナ・ルダオの視点だが、映画的には対立する日本を徹底的な悪としては描いていない。
異なる人種・文化・風習とどう理解していけばいいか、そういった問いがこの作品のテーマだと思う。

日本でも有名なヴィヴィアン・スーやディーン・フジオカ、田中千絵も参加し台湾でも話題となった大作。
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