ルネ

セデック・バレ 第一部 太陽旗のルネのレビュー・感想・評価

3.0
※第一部・第二部をまとめてレヴューしてます。

2013年。 監督・脚本はウェイ・ダーション。

1930年の日本統治時代の台湾で起こった、先住民セデック族による抗日暴動・霧社事件を描いた作品。

第一部が2時間23分、第二部が2時間12分あって、合計4時間35分の超大作。

全然知らない歴史だったので、こんな首狩り族みたいな部族がいたり、日本統治ってこんな感じだったんだ~っと勉強になった。 

『愛のむき出し』とか『ベン・ハー』みたいに必要性があって長いのならいいのだが、無駄に変な幻想シーンとか、原住民がエレジー歌い出したり踊ったりするシーンが観ててつらかった。 歌のシーンは全部で30分ぐらいあったと思う。(ルネ体感指数)。あとストリングスで悲しい雰囲気だそうとする演出が、相当鬱陶しいです。

原住民が抑圧されて、勝ち目のない戦いに挑むのはいいのだが、キャラクターに魅力がなかった。 賢いわけでもなく、素敵な哲学を持ち合わせている訳でもなく。 しかし原住民は最初から銃を持って狩りをしていたのだが、漢人から購入してたんだろうか?

300人で相当日本軍をブチのめしたように描かれていたが、実際には28人しか殺せず、惨敗したらしい。 まあ、この辺は映画なのでいいでしょう。

くどすぎる演出を編集して、2時間ぐらいにテンポよくまとめたら歴史を学ぶための良い資料になったと思います。
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