てくのすけ

セデック・バレ 第一部 太陽旗のてくのすけのレビュー・感想・評価

4.5
台湾の霧社事件を描く歴史もの。美しい自然を背景に、部族間の争いや支配者による蹂躙、文明化していくなかでも忘れない一族の誇りと苦悩、何より「真の人」として虹の橋を渡らんとする男たちの決意、と多くを描く。本当に大作と呼ぶに相応しい。第2部と合わせ怒濤の4時間半。

首がスパスパ切られるけど、復讐ではなく誇りを取り戻すための戦いであるということが大事なんだな。一方的な勧善懲悪にしないことで深みが増しており、特にセデックでありながら日本の警察となった二人はキーパーソン。主人公のモーナ・ルダオの目力が凄まじくて、この人が素人役者とは信じがたい。
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