悪魔を封印していた呪いの木箱を幼い娘が開けちまって、エクソシストしてしまう非常に分かりやすい作品。
憑りつく人ってどこか悪魔にとって魅力的なんだよな。
このストーリーは「孤独」が、カギになってると思う。
両親たちの都合で離婚し、父クライドも母ステファニーも子供のことよりも、仕事や彼氏のことばかり。
子供たちだけで過ごす時間が多く、長女のハンナは目立ちたがり屋で両親にチヤホヤされているが、次女のエミリーは物静かでどこか寂しげな印象を受ける。
その心の弱さに憑りつこうとする悪魔がよかった。
理解してくれるのはこの木箱しかいない状況の中で、彼女の苦しみが痛いぐらいにわかる。そういう視点で見てみるのも面白いと思う。
憑りつかれれば憑りつかれるほど、言えなかった彼女の心の闇が暴かれる。何かに執着したかったのは悪魔ではなく彼女自身。
本当は家族に執着し、誰よりも甘えてそばにいたかったんだと思う。
にしても衝撃的なシーンが盛りだくさん!!
喉から〇〇が出てきたり、大量の蛾なんてトラウマレベル。。。
一匹だけで大騒ぎなのに、口に大量に入るし、出てくるしもう最悪。。。
冷蔵庫の生肉を泣きながら食らってるし、死体安置所では飛び出してくるし、思わず叫んだよ。それなりに新鮮でサクッと楽しめます。
彼氏のブレッドの扱いはひどかった。悪魔も娘もよっぽど嫌いだったんだろうな(笑)あんまりにもひどくて笑ったよ。誰も悲しんでないし!!
終盤の悪魔チラ見シーンあれくらいが丁度いい!
出さなくていいんですよー。デビルマンみたいなの出てくるとテンション下がるから。ウォルデモート風、良い!!素晴らしい!!
ラストの終わり方も好き!やっぱりホラーはああじゃないとね。
あの不気味な鼻歌もよかった。安っぽい感じもないし、お金結構かかってると思う。
アビズ―!アビーズ!アビーズ!!!!