Totoire

欲望のバージニアのTotoireのレビュー・感想・評価

欲望のバージニア(2012年製作の映画)
3.3
1930年代の禁酒法があった時代のアメリカ、バージニア州。腕っ節の強さで地元で慣らしていたボンデュラント3兄弟と、シカゴからやってきたクソ保安官レイクスとの闘争を描いた作品。3男ジャックは末っ子気質か兄弟の中で唯一軟弱で臆病者でイキってるだけの力の無いデクを演じたシャイア・ラブーフ、いい感じでハマってた。蛮勇に振り回されるにいちゃん達だが、フォレスト役トム・ハーディの圧倒的な一人芝居が光過ぎて他を置き去りに。喉切られるわ撃たれるわで死なないわけないでしょあの時代の医療で。。どこまで伝記として忠実かわからんけど話でも出てた彼らの”伝説”と同様、かなり尾ひれがついてデフォルメされていると推測。ギャングのボス、バナーが展開の中で宙に浮いちゃってたのが勿体なかった。あと地元の保安官達は明らかに違法の商売をしているのにワイロで良しなに共存してるのも時代背景をよく写していた。

ハイライトはジャックがクリケットの死を聞いて復讐に飛び出しあと、追う準備をするフォレストを襲撃された時に「何もなかった」と嘘をついて止めようとするマギーの涙。あれは堪らんね。
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