ヴェルヴェっちょ

欲望のバージニアのヴェルヴェっちょのレビュー・感想・評価

欲望のバージニア(2012年製作の映画)
4.0
恐るべし、不死身の三兄弟。実話を基にした良作。

1930年代、禁酒法下のアメリカでは、密造酒の製造・販売が横行し、それがギャングがのさばる一因にもなっていた。
とりわけバージニア州のフランクリンは世界で最も密造酒の製造が盛んな地域であった。
1931年、このフランクリンで長男ハワード(ジェイソン・クラーク)、次男フォレスト(トム・ハーディ)、三男ジャック(シャイア・ラブーフ)のボンデュラント3兄弟は名をあげていた。
しかし、新しく着任してきた取締官レイクス(ガイ・ピアース)が、高額な賄賂を要求してきた。他の者たちが次々とこの要求に屈する中、フォレストはこれを拒否。そのため暴力による報復が始まる…。

今を輝く名優たちが勢揃いしているのに、意外と見逃していた。
30年代を忠実に再現した画作りと、豪華キャストの競演により、上質な映画となっている。とりわけガイ・ピアースが偏執的な悪徳取締官を怪演。
これは見てよかった。タフすぎる兄弟たちに圧倒される一本。