デンゼル・ワシントンが出てきたので、すごく嬉しかったです!!
劇中では老いぼれ扱いされてるけれど、いつもと何ら変わらずクール。
そう見えるのは、彼の演技力のおかげだと信じております。
大まかなストーリーを説明して、と頼まれたら多分一言で終わってしまうんじゃないか、と思うくらいシンプルな映画でした。
ただ「暴走列車を止める...」終わり...
ポスターからも想像つくと思いますが...
しかし、そんなシンプルすぎる題材でも、だれることなく、程良い緊張感をキープしたままラストまで持って行ってくれたので、個人的には結構満足のいく作品でした。
とてもキレ味の鋭い作品に仕上がっていました。
この映画は、運転手の操作ミスによって貨物列車が操車場から無人のまま発進してしまう、というところからスタートします。
その列車には発火性燃料や有毒化学物質が大量に積まれているので、脱線したら大惨事という緊迫した設定に痺れます。
鉄道会社や警察があれやこれやと解決策を実行するものの、悉く失敗に終わるので、みながもう避けられないと絶望する中、救世主の如く登場するのが、デンゼル・ワシントンと「スタートレック」でお馴染クリス・パイン演じる2人の鉄道員。
彼らがまたイイ味出しているんです~
運の悪いことに、この2人が組むのは、この事件の日が最初で、まだお互いのことをよく知らない、いわば赤の他人のような関係だったので、色々と対立するんです。
クリス演じるウィルがミスを犯し、デンゼル演じるフランクがそれを責めたことで口論になり、ウィルの痛いところをついたせいで、冒頭から険悪なムードが漂っている...
このシーンを観てて、ふと「バックドラフト」を思い出しました。
お兄さんの方は消防士という仕事にプライドを持っているけれど、弟の方はどの仕事も長続きせず、何となくで消防士になってましたよね~
この映画も同じでフランクの方は、何十年もこの仕事に携わっているベテランで、ウィルの方は他に仕事が無かったので、知り合いのコネで仕方なく就いた感じ。
しかしこの出来事を通して、2人の間に信頼関係が生まれ、また責任感のようなものも芽生える...
「バックドラフト」にそっくりじゃないか!?
デンゼルとクリスの演技も勿論良かったのですが、この映画では彼ら以上に技術部門のスタッフに感謝しなくては...
様々なカメラワークで撮られた暴走列車の映像によって、映画の迫力が倍増!!
まさに圧巻の一言...
轟音を轟かせながら突進してくる巨大な鉄の怪物に、圧倒されること間違いなしです!!
この作品の魅力はこれに尽きる...
本編は100分ほどと短めなので、疲れるということはないと思います。
「ゼログラビティ」のようにこれ以上になったら、逆に描くことがないような作品です。
パニックスリラーとして、普通におススメできる作品です。