面白い。
実際に起きた列車暴走事故をモチーフにしたクレイジートレインパニックサスペンス。
とにかく、ほぼほぼ事実通りのストーリーというんだから衝撃以外の何ものでもない。そしてこの列車事故が如何に重大インシデントだったのかと思うと恐ろしくてゾッとするのと同時に死者0名という奇跡にゾクゾクする。
まさに事実は小説より奇なり。
そもそも事故の根本原因は機関士が動いている列車から離れた事だが、エアーブレーキが使えない状況下での作業だった事、制動ブレーキから力行に切り替わった事、切り替えポイントを謝った事等々、ハインリッヒの法則的な考えと言うわけではないが、この事故の裏にある複数の軽微な不安全行動が目に余る。
そして2001年の事故当時にATSデッドマン装置などが整備されていなかったという事実にも驚きを隠せない。
さすがアメリカというか、もっとフェールセーフ的な発想はなかったものか。
安全第一の仕事をしている人には必ず見て欲しい映画。