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幸福の罪のデイのレビュー・感想・評価

幸福の罪(2011年製作の映画)
4.2
初めてのチェコ映画。

はぁ…なんと言って良いのか…。
マッツミケルセン主演のデンマーク映画「偽りなき者」を彷彿させるような映画でした。

"ある意味"冤罪もの。

観ていて、どんどん引き込まれました。

人間って怖い…。
怖い怖い。
私は人間が一番怖いと思っています!!
ホラー映画より人間の心理を突いて来る映画のほうがよっぽど怖い。

家族とか近くにいる人間たちの腹の中のドス黒さ。
愛ゆえの嫉妬や苦しみや憎しみ…。

登場人物たちの心の揺れかたも見ものです。

冒頭の映画には似つかわしく無いようなポップな音楽。

寝る前の少女たち(姉妹)のヒソヒソ話。
初体験の話です。ヒソヒソ…。

その姉妹が大人になって…。

ああ!!人物相関図のフローチャートをここで書きたい(>_<)!!

主に6人の登場人物。

・姉のミラダ
・ミラダの夫でリハビリ医のトマシュ。
・妹のリーダ。トマシュと一緒の病院で働いている。
・ミラダの元夫のラダ。刑事。

そして、
・14歳の少女オリンカ。
この映画のパケ写の女の子。
もう、可愛くて綺麗で…不気味…不気味がぶっ飛んでいます。(??)

姉ミラダと刑事のラダの間には脳に重い障害を抱える男の子がいます。
男の子はパパ(ラダ)とママ(ミラダ)の家を行ったり来たり。

姉ミラダは医者のトマシュと不倫して、妊娠。
ラダと離婚して、トマシュと結婚。
14歳ぐらいの女の子がいます。
自分の誕生日パーティーに障害がある義兄がいるのを嫌がったりね…。

トマシュはお婿さんみたいな感じかな?
嫁の妹と父親と娘と5人で暮らしています。
プールがある大きな家。金持ちです。

刑事ラダと医者トマシュは昔からの知人。

ある日、ペンネームを使ったエロいメールがトマシュの元に送られてくる。
エロいんだけれど、表現が文学的なのよ。

そのメールの送り主がトマシュの患者である14歳の美少女オリンカ。

彼女の手書きの日記を見てしまった母親が通報。
トマシュは少女性的虐待容疑で逮捕されてしまう。

その事件を担当したのが姉ミラダの元夫のラダ。

ミラダがラダの家を訪れて、ヒステリックになって、
「トマシュに復讐したいんでしょ?私を奪ったもんね!!私はトマシュでセックスの悦びを知ったのよ!!トマシュとは千回もセックスしてるしーぃ!!」
とか言うもんだから…。
(ってか、嫌な女だなー。)

キッチンに行って、キッチンペーパーで、そっと涙を拭うラダ(T_T)。
可哀想過ぎる。

この元夫の刑事のラダが登場人物の中で唯一の"まとも"な人で"聖人"だったんですよ…。

取り調べでの刑事ラダと美少女オリンカの駆け引き。
中々怖い…この少女…。ゾクゾクっとします。


そして…トマシュと同じ病院で働く妹のリーダが絡んで来ます。


これは復讐なのかな…。

ネタバレ無しにこれ以上は上手く書け無いけれど…。

因果応報…自業自得…。

人生は上手く行かない。
何があるか分からない。

まあ、ある意味イソップ物語みたいな感じかも。

観ていて苦しいし、嫌な気分にもなるけれど、色々と考えさせられる映画でした。

久々に大人の映画を観たという感じがしました。

オススメです!!




にしても、脚の骨折の治り具合を診るのに、患者がブラとパンツだけになる??
なんか、患者着みたいなの着ない?
そこだけが違和感ありました。
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