sobayu

ブロンソンのsobayuのレビュー・感想・評価

ブロンソン(2008年製作の映画)
3.5
刑務所ものというのは男が裸になるのがデフォなのだな。最初ボカシ入ると気が散るからパンツ履いてよ!と思ってたけど監督は多分トムハーディの裸体を撮りたかったのだと思うのでパンツは履けないのだろうなと思いました。ボカシを入れる線引きはどこなのかなー。最近だと名もなき塀の中の王はかなりはっきりと見え続けていたけどそのままだった。

時計仕掛けのオレンジとは違うけど確かにアレックスとはちょっと似てるかも知れない。でもなんかブロンソンは端的にトムハを性的に撮ってる感じがした。徹底的に暴力を振るうのはトムハだけど、そのトムハを犯してるのはカメラのこっち側というか、ポルノの視線を感じた。
どんだけ暴れても結局もっと上の組織化した暴力に抑え込まれるというのが繰り返される。毎回血みどろになって縛られてボロボロになったトムハが苦しそうにしながらも恍惚としてるのとか、映画の暴力って本当にセックスのメタファーなんだなーと思いました。

もう少しお金があれば舞台のシーンを別撮りにしなくて済んだのかなあ。低予算だったのだろうなあ、ブロンソン。あそこが本当に客前で演じてるように撮れたら大分印象違うようにおもう。

ブロンソンは大袈裟にハキハキ喋るからいつものトムハ節、ンン...ア...みたいなのないんだなーと思ってたら後半怒涛のンン...ア...でした。