Risa

モアのRisaのレビュー・感想・評価

モア(1969年製作の映画)
4.0
ドラッグ映画
ドラッグ初心者の青年がドラッグに溺れて死ぬまで

ヒッピーの様な暮らしや 大自然の中ドラッグで精神の解放、そこから、危険を感じて辞めようとする時には 辞められない恐怖と欲求に転じていきます。

解放に対して伴う危険。

イビサ島
海岸の岩肌、地層、クレープ、海、島、空
大自然のテクスチャーが素晴らしく美しいです。

最後のシーンはアッサリ描いてありますが これこそ自然体。

沢山のドラッグ映画の中で 個人的には1番感じるものがあります。

ドラッグで幸福を手に入れる様というのは、通常の幸福の手に入れる様子とは大きく違うものですから、使用しない人から見れば違和感のある幸福。

観ている側のその違和感は 精神解放の後の崩壊 が在ってこそ。

ある意味 本当に偉大な自然 イビサ島に溶け込んだのは 最後の死。
ドラッグ依存者が本当の解放を得るのは死ぬ時ですね。

文明人が無垢を手に入れたくて手を出すもの それが タブー。
Risa

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