ジャッキーケン

BOUND9 バウンド9のジャッキーケンのレビュー・感想・評価

BOUND9 バウンド9(2011年製作の映画)
3.6
監禁された9人の男女、痛みを伴わなければ脱出できない監禁スリラー
22時間以内に痛みメーターを100%にしなければ死が待つ恐怖は「ソウ」の1作目を思い出しますね。効率よく痛めつけるにはどうすればいいのかを模索し痛めつけるとにかく痛い映画
監督は「ボーダーライン」脚本
「ウインドリバー」監督脚本の天才テイラーシェリダンでそれなりの痛々しさを提供してくれる。拷問路線ならまだ「ホステル」の方が過激です。
敢えて痛ぶってるところをボカし焦点を嘆くヒロインに向ける効果的な演出とタラというクソ女に憎悪を仕向けていき自然とタラへ猟奇的な感情を剥き出しにし見ている自分でさえも間違っている拷問をタラに対しては肯定してしまう狂気的伝染にゾッとします。
ある程度のどんでん返しも用意されていて最低限のテイラーシェリダン要素がありますね。ただ現代西部劇を撮ってきたテイラーシェリダン映画としてみると全く別映画のように思えるのでテイラーシェリダン上級者向けです。