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SHORT PEACE ショート・ピースのkarmapoliceのレビュー・感想・評価

SHORT PEACE ショート・ピース(2013年製作の映画)
3.5
SHORT PEACE:タイトルは大友克洋監督の作品集で、4つの作品で構成された「日本」をテーマにしたオムニバス作品。

森田修平監督、脚本「九十九」
森の中の妖怪の館の中での出来事。襖絵、組み木、番傘、反物など日本ならではの美が幻想的に描かれている。鮮やかな前半と廃墟のような後半の対比が楽しめる。

大友克洋監督、脚本「火要鎮」
江戸の町に起こる大火事を緻密に描いたある意味地獄絵巻だが、有機的な炎や町の画の美しさは素晴らしい限り。1番好きな作品。

安藤裕章監督、石井克人原案、脚本、山本健介脚本「GAMBO」
舞台は16世紀の東北地方で、人里に突然降りた鬼と、少女から救いを求められた白色の熊との戦いを描いている。GAMBOと鬼の死闘が迫力あって良かった。鬼の醜いデザインがなかなかで、実は人間を表しているかのような恐ろしさがある。

カトキハジメ監督、脚本、大友克洋原作、「武器よさらば」
近未来の東京を舞台に、廃墟の中兵器の爆破処理のためパワードスーツで武装した5人組と無人兵器との遭遇戦を描いている。もう戦車などのメカの細かな描写を観るだけでも日本ならではと言う気がする。実はこのタイプが日本のアニメに多いのではないかという印象。何処となく馴染みがある映像だが、有りそうで無いのかも知れない(どっちや笑)

全編凄く和を感じさせる作品で、アーティスティックな印象が強い。海外向けと言う気もする。
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